Kneronは、香港の実業家である李嘉誠氏の私設投資部門であるHorizons Venturesが主導する、新たなシリーズBの資金調達を発表しました。このラウンドには、世界有数の光電子および電力ソリューションの提供業者であるLITEONや、主要な台湾の金融機関のファミリーオフィスなど、新たな投資家も参加しました。
現在のラウンドを通じて、Kneronの前回のシリーズA2投資家であるFoxconnも投資額を増やしました。
Kneronが新たに調達した資金により、同社の総資金調達額は1億4000万ドルを超えました。これは、Qualcomm、Alibaba Taiwan Entrepreneurs Fund、Circle Investment、Sequoia Capitalなどの金融投資家からの初期のシリーズAの資金調達に続くものであり、FoxconnやDelta Electronicsなどの戦略的投資家も含まれています。
Kneronの創業者兼CEOであるAlbert Liu氏は、「新たな戦略的投資家と協力して、核となるスマートシティインフラの進化に取り組むことを楽しみにしています。エッジAIは、エッジサーバからスマートカメラまでのさまざまなデバイスを可能にし、クロスバーティカルの取り組みを必要とするAIアプリケーションの普及を本当に加速させる鍵です。新たな資金調達により、次世代の革新的なチップを開発する準備が整っています。」と述べています。
過去1年間、Kneronは、スマート車両、スマートホーム、スマートシティを含むさまざまな分野で重要な新規顧客を獲得しました。
グローバルなIPカメラのリーダーであるHanwhaとは、スマートシティやスマートビル管理の加速化を目指して提携しました。KneronのKL720は、Hanwha Techwin XシリーズのAIカメラにおいて、仮想フェンスや人物検出などの機能を実現しています。
また、Kneronは3月には、Foxconn主導の電気自動車のためのMobility in Harmony(MIH)コンソーシアムで自社のソリューションを発表しました。Kneronは、人物、車両、物体の検出を展開するための車両カメラセンサー用のOT8600+KL520デベロッパーボードを展示しました。
車両、セキュリティ、およびAIoTの製品を展開するために、Kneronと提携する他の新たなパートナーもいます。過去の数年間にわたり、KneronはGarmin、Dessmann、Gree、OFILM、AAEON、Advantech、Quantaなどの顧客との協力関係も築いています。